本日は、琵琶湖問題その5です
前回は、生態という観点から僕の考えを書いたのですが、今日は、琵琶湖の事象を通してかいま見えるさまざまな疑問点等について書いてみます
最初に思い浮かぶのは、やはり琵琶湖の生態的な位置付けに関することの評価です。このことは、賛成派・反対派ともにあまり論争の焦点とされることがなかったのが、残念といえば残念でした。まあ、反対派からすればバスがリリースできるかどうかというのが最大の関心事であり、そんなことには、まったく興味など持つはずはないとは思うのですが、賛成派のみなさんには、賛成論調の基礎とでもしてもらって、反対派のみならず、もう少し一般の人にも琵琶湖の価値というものをアピールして欲しかったです
次には、漁業に関することも、いくつか面白いことが感じられました。日本の内水面漁業の実態は、基本的には水生生態系の攪乱の歴史でもあります。あたりまえといえばあたりまえのことですが、既存の水産資源が枯渇してしまうと、新しい魚種の移入や放流を行うだけで、既存の水産資源を守ることや増加させるということよりも、お金になる魚種の移入や放流するということで、かろうじて漁業を続けていたいうのが現状でしょう
内水面漁業での一番お金になるのは、恐らくサケ(鮭)でしょう。そのサケの稚魚を守るために、北海道では、同じ川に住む他の魚を害魚扱いして、駆除(大袈裟かな)されていたのです。もちろん、状況は現在も同じです
無秩序に行われているイワナ・ヤマメ・アユ・ワカサギなどの放流なども、全く同じで、湖産アユの放流により、日本各地に琵琶湖特産種が生息しているのは周知の事実です。遊魚の放流すべてが悪とは思っていませんし、積極的に進めるべきだとは思っているのですが、そこのとに関しては、もう少し配慮を行うべきだと思っています
内水面漁協は、ダムや河口堰などの建設時に莫大な補償料をもらっています。その補償料の一部でも、生態系に負荷のかからない魚種の選定や稚魚生産(地元産のものの養殖)をしてもらいたいものですが、まあ、現状では無理のようでしょう
もちろん、すべての漁協の活動内容を知っているわけではありませんので、一派ひとからげというわけでは無いでしょうが、今の水産行政を見ていると、とても、そのようなことにはならいであろうことは想像がつきます
僕は、水産行政や内水面漁協は、水生生態系の一番の攪乱者と思っていたのですが、今回の琵琶湖の問題をみていると、今回ばかりは、漁協さんを応援せずにはいられませんでしたし、なぜか漁協が良い印象ばかりうけてしまいました。不思議な対立の構図でした
これから滋賀県に追従すると思われている、秋田県や茨城県でもこれは同じで、すでに死に体とでも言えそうな霞ヶ浦などは、「いまさら」と考えざるを得ません
本日の写真は、「中山道の秋・その4」です
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